田辺三菱の役割はベイン投資案件の「処理」
迷走の末に切り離した三菱ケミカルG
2025年2月15日号
“ベストパートナー”を探していた田辺三菱製薬の行き先が決まった。2月7日午後4時、三菱ケミカルグループは米投資ファンド・ベインキャピタルに田辺三菱製薬を売却すると発表した。売却額は約5100億円。同日、都内で緊急記者会見した三菱ケミカルGの筑本学社長は、「長年、同じ屋根の下で暮らした家族。大変に親孝行な子どもでもあり、大変感謝している」と別れを惜しんだが、ケミカルズ事業(化学事業)に「もっと収益力があればもう少し異なることも考えられた」と一抹の悔しさも滲ませた。
「化学とのシナジーが薄れてきた」(筑本社長)というのが切り離しの大きな理由だが、田辺三菱の売却で得た資金を化学事業に集中投資し、成長に結び付けるとの姿勢が好感されたのだろう。7日の終値が756円だったのに対して、10日の場が開けて間もなく791円に急騰。午後も770円台が続き、終値は771...
“ベストパートナー”を探していた田辺三菱製薬の行き先が決まった。2月7日午後4時、三菱ケミカルグループは米投資ファンド・ベインキャピタルに田辺三菱製薬を売却すると発表した。売却額は約5100億円。同日、都内で緊急記者会見した三菱ケミカルGの筑本学社長は、「長年、同じ屋根の下で暮らした家族。大変に親孝行な子どもでもあり、大変感謝している」と別れを惜しんだが、ケミカルズ事業(化学事業)に「もっと収益力があればもう少し異なることも考えられた」と一抹の悔しさも滲ませた。
「化学とのシナジーが薄れてきた」(筑本社長)というのが切り離しの大きな理由だが、田辺三菱の売却で得た資金を化学事業に集中投資し、成長に結び付けるとの姿勢が好感されたのだろう。7日の終値が756円だったのに対して、10日の場が開けて間もなく791円に急騰。午後も770円台が続き、終値は771円だ
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